財布の底と心の底は人に見せるな
読み方
さいふ の そこ と こころ の そこ は ひと に みせるな意味
自分の財産や金銭事情、また本心や秘密は、むやみに他人へ明かさないほうがよいという戒め。人に知られると、利用されたり、弱みにつけ込まれたり、思わぬ不利益を受けたりすることがある、という処世上の用心を説くことわざ。由来
正確な成立年や初出は不明。金銭の出入りが人間関係や信用に直結した近世以降の町人社会・商家の生活訓から広まったと考えられる。少なくとも江戸時代から明治期にかけての処世訓の流れに属する表現とされるが、具体的な文献上の初出は特定されていない。備考
慎重さを説く表現で、秘密主義を勧めるというより、金銭事情や本心を軽々しくさらす危険を戒める。親密な場面では冷たく聞こえることもある。例文
- 親しい友人でも貯金額まで話す必要はないよ。財布の底と心の底は人に見せるなと言うでしょう。
- 商談の前から予算の上限を明かしてしまっては不利になる。財布の底と心の底は人に見せるなだ。
- 彼は何でも正直に話す性格だが、会社の人間関係では財布の底と心の底は人に見せるなという用心も必要だ。
- 投資の相談を受けても、自分の資産状況を細かく説明するのは避けた。財布の底と心の底は人に見せるなと思ったからだ。
- 新しい職場では、最初から不満や本音を全部言わないほうがいい。財布の底と心の底は人に見せるなというものだ。
類義語
- 手の内を見せるな
- 胸の内は明かすな
- 沈黙は金
- 口は災いの元
対義語
- 胸襟を開く
- 腹を割って話す
- 心を開く
- 包み隠さず話す