貞女両夫に見えず
読み方:ていじょ りょうふ に まみえず
意味
貞節を守る女性は、二人の夫に仕えることはしないという意味。もとは女性の再婚をしない節義を説いた言葉で、転じて、一人の主君・信念などに忠誠を尽くし、二心を抱かないことのたとえとしても用いられる。
由来
中国の歴史書『史記』の「田単列伝」にある「忠臣は二君に事えず、貞女は二夫に更えず」という趣旨の句に基づくとされる。『史記』は司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ書物で、日本では「貞女両夫に見えず」という形で定着した。
備考
女性の再婚を否定的に見る前近代的な価値観を含むため、現代の日常会話で女性に対して用いるのは不適切になり得る。主に歴史・古典の文脈で使われる。
例文
- 「貞女両夫に見えず」という言葉は、近代以前の女性の節義観を表している。
- 歴史小説の主人公は、貞女両夫に見えずとの信念から、夫の死後も再婚を選ばなかった。
- 彼は「忠臣は二君に仕えず、貞女両夫に見えず」と述べ、主君への忠誠を誓った。