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読書甚解を求めず

読み方:どくしょ じんかいを もとめず

意味

読書では、最初から字句や細部をすべて厳密に理解しようとこだわりすぎず、まずは書物の大意や趣旨をつかんで楽しむのがよい、ということ。理解を放棄してよいという意味ではなく、読書の目的や段階に応じて全体を味わう態度をいう。

由来

中国・東晋の詩人、陶淵明(365年頃~427年)の「五柳先生伝」にある「好読書、不求甚解(読書を好み、甚解を求めず)」に由来する。成立は東晋末~5世紀初め頃とされる。五柳先生が、細かな字句の解釈に執着せず、読書から得られる会意を喜ぶ人物として描かれた一節である。

備考

「甚解」は「じんかい」と読み、非常に詳しい理解・細密な解釈をいう。速読や浅薄な読書を無条件に勧める語ではなく、まず大意を得る読書法を表す。

誤用・混同注意

  • 「内容を理解しなくても、ただ読めばよい」という意味にするのは誤り。細部に固執しすぎず、まず大意をつかむという趣旨である。
  • 「甚解」を「しんかい」と読むのは一般的でない。通常は「じんかい」と読む。

例文

  • 新しい分野の入門書は、まず「読書甚解を求めず」の姿勢で通読し、全体像をつかむことにした。
  • 古典を初めて読む学生には、読書甚解を求めず、興味を引かれた箇所から味わうよう勧めている。
  • ただし、契約書や手順書の確認まで読書甚解を求めずで済ませるのは危険だ。

分類

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字