言葉は国の手形
読み方
ことば は くに の てがた意味
人の話す言葉、とくに方言・訛り・言い回しは、その人の生まれ育った土地や文化を示す証拠になるという意味。言葉遣いには出身地や生活環境が自然に表れる、というたとえ。由来
「手形」は、江戸時代の旅で関所を通るための通行証や身分を示す証文を指した語。言葉や訛りが、その人の国元を示す手形のような役割を果たすことから生まれたとされる。成立時期は未詳だが、近世以降の交通・関所制度の感覚を背景にしたことわざと考えられる。備考
方言や訛りを肯定的に語る文脈で使いやすい一方、出身地の決めつけや方言へのからかいに聞こえないよう配慮が必要。例文
- 初対面でも語尾の響きで彼が九州出身だとわかり、言葉は国の手形だと思った。
- 東京で長く暮らしていても、母は驚いたときだけ故郷の方言が出る。言葉は国の手形である。
- 方言を直したつもりでも、ちょっとしたイントネーションに育った土地が表れるのだから、言葉は国の手形だ。
- 海外に住む友人は、日本語の言い回しを聞くと出身地方がわかることがあり、言葉は国の手形だと笑った。
- 祖父は旅先で同郷の人の訛りを聞き分け、『言葉は国の手形だな』とうれしそうに話しかけた。
類義語
- 訛りは国の手形
- お国言葉は国の手形
- 言葉は身の文
- 言葉は心の使い