言わぬは言うに勝る
読み方
いわぬ は いう に まさる意味
下手に多くを語るよりも、あえて黙っているほうが相手に強く伝わったり、品位や効果を保てたりするということ。弁解・批評・感情などは、言葉にしないほうがかえってよい場合がある、という戒め。由来
成立年代・初出は未詳。「言わぬ」は古語的な否定表現で、「言わないこと」の意。「勝る」は「すぐれている」の意で、直訳すれば「言わないことは言うことよりすぐれている」。沈黙を重んじる日本の処世訓として近世以降に広く用いられたと考えられるが、特定の故事に由来するものではない。備考
沈黙を美徳とする場面で使うが、説明責任や意思表示が必要な場面には不向き。現代ではやや硬めの表現。例文
- 会議で腹が立ったが、ここで反論すると感情的になると思い、言わぬは言うに勝ると黙っていた。
- 彼女の短い沈黙は、どんな説明よりも雄弁だった。まさに言わぬは言うに勝るだ。
- 謝罪の場で余計な言い訳を重ねるより、深く頭を下げるほうがよい。言わぬは言うに勝ることもある。
- あの場で秘密を明かさなかった判断は正しかった。言わぬは言うに勝るというものだ。
- 相手を傷つけるだけの批判なら、言わぬは言うに勝ると考えて胸にしまっておいた。
類義語
- 言わぬが花
- 沈黙は金
- 口は災いの元
- 言わぬが仏
対義語
- 言わねば腹ふくる
- 言わぬことは聞こえぬ
- 言わなければ分からない