親の意見と冷や酒は後で効く
読み方:おや の いけん と ひやざけ は あと で きく
意味
親から受けた忠告や意見は、その場ではありがたさや正しさが分からなくても、年齢や経験を重ねてから身にしみて分かり、役に立つという意味。冷や酒は飲んだ直後には酔いを感じにくいが、時間がたってから酔いが回るとされることにたとえる。
由来
親の忠告の価値を、時間がたってから酔いが回ると考えられていた「冷や酒」にたとえた日本のことわざである。成立した正確な年は不明だが、江戸時代に広まり、尾張地方のいろはかるたの「お」の札としても知られる。特定の古典文学を典拠とする表現ではない。
備考
「冷や酒」は一般に常温の酒、または温めていない酒をいう。親の意見を無条件に正しいとする意味ではなく、経験を経て忠告の価値を理解するという趣旨で用いる。
別表記
- 親の意見と冷酒は後で効く
- 親の意見と冷や酒は後で利く
- 親の意見と冷酒は後で利く
誤用・混同注意
- 「冷や酒」を「ひやしざけ」と読むのは一般的ではなく、通常は「ひやざけ」と読む。
- 親の意見は常に絶対に正しい、または子が必ず従うべきだという意味に限定するのは不正確である。経験後に忠告の有用さを悟ることをいう。
例文
- 若いうちは父の小言がうるさかったが、社会に出てからは親の意見と冷や酒は後で効くという言葉を実感している。
- 進路についてすぐに納得できなくても、親の意見と冷や酒は後で効くと言うから、助言をよく聞いておこう。
- 祖母は失敗して落ち込む私に、「親の意見と冷や酒は後で効くよ」と諭した。
分類
類義語
- 親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない
- 親の意見は金に勝る
対比・対照ことわざ
- 親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない
- 親の心子知らず