親の仇は七代まで
読み方:おや の かたき は しちだい まで
意味
親を害した相手への恨みは、子孫七代にわたっても晴らすべきほど深い、という考え。親の仇に対する復讐心や因縁が、きわめて強く長く続くことをいう。現代では、文字どおり復讐を勧める意味ではなく、根深い恨みや対立をたとえて用いることが多い。
由来
正確な初出や成立年を特定できる資料は明らかではない。中国古典『礼記』に見える「父の仇は共に天を戴かず」という復讐観の影響を受けながら、日本で中世(鎌倉〜室町期)以後、仇討ちや家の名誉を重んじる観念と結び付いて定着したと考えられる。「七代」は厳密な世代数ではなく、非常に長い後代を表す誇張である。
備考
仇討ちを是とした前近代の価値観を背景とする表現である。現代では復讐を肯定する語としてではなく、恨みの深さを批判的・比喩的に述べる際にも使われる。
別表記
- 親の敵は七代まで
誤用・混同注意
- 「七代」を七年間という意味に解するのは誤り。多くの世代に及ぶほど長いことを誇張した表現である。
- 現代でも実際に復讐を果たすべきだと命じることわざだと受け取るのは不適切である。
- この定型句での「仇」は通常「かたき」と読む。
例文
- 昔の物語では、親の仇は七代までという執念が、子孫を仇討ちへ向かわせる。
- 彼は先代への仕打ちをいつまでも責め、親の仇は七代までとばかりに相手を許そうとしない。
- 企業間の対立を親の仇は七代までのように引きずるのは、将来の協力関係のためにも望ましくない。
分類
類義語
- 不倶戴天の仇
- 父の仇は共に天を戴かず
対義語
- 仇を恩で報ず
- 水に流す
対比・対照ことわざ
- 仇を恩で報ず
- 父の仇は共に天を戴かず