規矩準縄を正す
読み方:きくじゅんじょう を ただす
意味
物事を判断・運営するための規範、基準、制度を正しく定め直し、乱れを是正すること。「規矩準縄」は本来、円・直角・水平・直線を測る道具をいい、転じて行動や政治・組織運営のよりどころとなる法度・規準を指す。
由来
「規」「矩」「準」「縄」は、古代中国で円・直角・水平・直線を定めるために用いた測量・工作の道具である。前漢の思想書『淮南子』の「斉俗訓」(紀元前139年ごろ成立)には、「規矩準繩」を方円平直を定めるものとして挙げる記述がある。これが規範・法度の比喩となり、日本語では「規矩準縄を正す」として、基準や制度を整える意で用いられる。
備考
硬い漢語的な表現で、日常会話よりも組織統治、制度改革、教育、論説などで用いる。「規矩」はコンパスと曲尺、「準縄」は水平を測る器具と墨縄をいう。
別表記
- 規矩準繩を正す
- 規矩準縄をただす
補足
- 「規矩準縄を正す」を、実際の測量道具を修理・調整する意味だけに限るのは不十分。通常は制度や行動の規範を整え、乱れを是正する比喩として用いる。
例文
- 不祥事を受け、会社は規矩準縄を正し、内部統制を見直した。
- 制度改革を進める前に、行政運営の規矩準縄を正す必要がある。
- 指導者が規矩準縄を正さなければ、組織の規律を保つことは難しい。
分類
類義語
- 綱紀粛正
- 規律を正す
- 規範を整える
- 法度を整える
対義語
- 綱紀を乱す
- 規律を乱す
- 無法無秩序