西を向けば東は後ろ
読み方
にし を むけば ひがし は うしろ意味
一方を選んだり重んじたりすれば、反対側や別の一方は犠牲になったり不都合になったりするということ。すべての立場や利益を同時に満足させるのは難しい、という意味で使う。由来
成立年・初出は不詳。西の方角を向けば、反対の東は必ず背後になるという日常的な空間感覚から生まれたたとえ。相反する二つの事柄を同時には成り立たせにくいことを示す民間のことわざとして伝わった。備考
日常会話よりも文章・説明調で使われることが多い。利害調整、選択、トレードオフを述べる場面に向く。例文
- 値下げをすれば客は喜ぶが、会社の利益は減る。西を向けば東は後ろというものだ。
- 都心に住めば通勤は楽になるが、家賃は高くなる。西を向けば東は後ろで、何を優先するか決めなければならない。
- 営業部の要望を通すと開発部の負担が増えるので、部長は西を向けば東は後ろだと頭を抱えた。
- 家族との時間を増やせば、資格試験の勉強時間は減ってしまう。まさに西を向けば東は後ろだ。
- 安全性を高めると費用がかさむ。西を向けば東は後ろだから、予算内でどこまで対応するかが問題だ。
類義語
- あちらを立てればこちらが立たぬ
- 彼方を立てれば此方が立たぬ
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 痛し痒し
対義語
- 一石二鳥
- 一挙両得
- 両全其美