螻蛄の水渡り
読み方
けら の みずわたり意味
初めのうちは勢いよく、いかにもできそうに見えるが、すぐに力尽きて長続きしないことのたとえ。螻蛄が水に入ると、しばらくは足を動かして泳ぐように見えるものの、やがて弱って沈んでしまう様子に由来する。由来
螻蛄(けら)は土中にすむ昆虫で、泳げそうに水面でもがくが長くは続かないと見られたことから生まれたたとえ。成立年代は不詳だが、近世以降の諺として伝わり、江戸時代の諺集・俚諺類に見られる表現とされる。備考
「螻蛄」は難読で日常会話ではあまり使われない。文章語・教養的な表現で、相手を直接評すると皮肉や非難に響きやすい。例文
- 新しい勉強法を始めた彼は初日だけ熱心で、まさに螻蛄の水渡りだった。
- あの企画は発表時こそ派手だったが、担当者の熱意が続かず螻蛄の水渡りに終わった。
- 毎朝走ると宣言したのに三日でやめるとは、螻蛄の水渡りもいいところだ。
- 最初の売り込みは勢いがあったが、準備不足で後が続かず螻蛄の水渡りになった。
- 資格を取ると言って教材をそろえただけで満足していては、螻蛄の水渡りになってしまう。
類義語
- 竜頭蛇尾
- 三日坊主
- 尻すぼみ
- 始めは処女の如く後は脱兎の如し
対義語
- 継続は力なり
- 石の上にも三年
- 雨垂れ石を穿つ