蛙の頬冠り
読み方:かえるの ほおかむり
意味
都合の悪いことがあるのに、顔を隠すようにして知らないふりをしたり、自分には関係ないように装ったりすること。とぼけて責任や非難を逃れようとする態度を、やや批判的にいう。
由来
語源および正確な成立年は不詳である。手拭いなどで頭や顔を覆う「頬冠り」が、知らないふりをすることも表す点を、蛙の姿になぞらえた表現と解される。江戸時代に広まった尾張いろはかるたでは、「か」の札として伝えられている。
備考
現在の日常会話ではほとんど使われない古い表現。尾張いろはかるたの「か」の札として知られる。「蛙の面に水」とは別のことわざである。
別表記
- 蛙の頬被り
- 蛙の頬かぶり
- 蛙のほおかむり
誤用・混同注意
- 「蛙の面に水」の異形であり、「何をされても平気」という意味だとするのは誤り。両者は別のことわざである。
例文
- 不祥事について問われると、彼は蛙の頬冠りで何も知らないような顔をした。
- 皆が事情を知っているのに、一人だけ蛙の頬冠りを決め込んでも通用しない。
- 自分のミスを隠すために蛙の頬冠りをするのではなく、きちんと事情を説明すべきだ。
分類
類義語
- 知らぬ顔をする
- しらを切る
- 頬被りを決め込む
- 見て見ぬふりをする
対義語
- 包み隠さず話す
- 正直に認める
- 責任を明らかにする