蚯蚓の高上がり
読み方:みみず の たかあがり
意味
身分や能力が低いと見なされる人が、それに不相応な高い地位に上がることを、あざけっていう言葉。また、そのように分不相応に高い地位や待遇を求めることをいう。現在では他者を見下す差別的・侮蔑的な響きが強い。
由来
地面を這う小さな蚯蚓(みみず)が、身の丈を超えて高い所へ上がろうとするイメージを、低い身分の者が高い地位に上がることになぞらえた表現とされる。正確な初出年は不明だが、江戸時代には上方いろはかるたの「み」の札として定着していた。
備考
上方いろはかるたの「み」の札。努力して出世した人を肯定的に表す語ではなく、出世した相手を「分不相応」と見下していう侮蔑語である。
別表記
- 蚯蚓の高上り
- みみずの高上がり
- みみずの高上り
誤用・混同注意
- 努力して立身出世することをほめる意味で用いるのは誤り。基本的には、身分や能力に見合わない出世をあざける表現である。
- 「蚯蚓」を音読みして「きゅういんのたかあがり」と読むのは誤り。このことわざでは「みみずのたかあがり」と読む。
例文
- 彼は実力以上の役職に就いた同僚を、陰で「蚯蚓の高上がりだ」とあざけった。
- 小説では、地方出身の主人公が都で重用され、敵役から蚯蚓の高上がりと嘲笑される。
- 身分差別を含む響きがあるため、現代の会話で人に対して蚯蚓の高上がりという言い方をするのは避けたほうがよい。
分類
類義語
- 身の程知らず
- 分不相応
- 烏の鷺を真似る
対義語
- 身の程を知る
- 分相応