草木も時節
読み方:くさき も じせつ
意味
物事には適した時期があり、今は成果が見えなくても、その時が来れば草木が芽吹くように自然に伸び栄えるということ。人の成功や出世にも時機があり、焦らず機会を待つことが大切だというたとえ。
由来
正確な初出や成立年は未詳である。草木が季節に従って芽吹き、花を咲かせるという自然の観察を、人の運・成功の時機にたとえた日本のことわざとされる。「人も時節、草木も時節」ともいい、江戸時代の上方系いろはかるたの「そ」の札としても知られ、近世には広く定着していたと考えられる。
備考
「草木も時節を待つ」「人も時節、草木も時節」ともいう。ここでの「時節」は単なる季節ではなく、好機やめぐり合わせの意。何もしないで待つより、時機に備える文脈で用いる。
別表記
- 草木も時節を待つ
- 人も時節、草木も時節
- 人も時節、草木も時節を待つ
誤用・混同注意
- 「時節」を単に気候上の「季節」の意味だけと解するのは不十分。人事における好機・めぐり合わせの意味を含む。
- 「草木も季節」と書き換えることがあるが、慣用的な表記は「草木も時節」である。
- 「そうもくもじせつ」と読むのは誤りで、通常は「くさきもじせつ」と読む。
例文
- 今は結果が出なくても、草木も時節という。基礎を固めながら機会を待とう。
- 彼は焦って転職せず、草木も時節と考えて必要な資格の勉強を続けた。
- 新人時代には評価されなかったが、草木も時節で、数年後にその才能が認められた。
分類
類義語
- 人も時節
- 待てば海路の日和あり
- 時節到来