草木も時節を待つ
読み方:そうもく も じせつ を まつ
意味
草木が季節や時期が来るまで芽吹き、花を咲かせるのを待つように、人の仕事や願い事にも適した時機があるということ。焦って無理に物事を進めず、準備を整えながら好機の到来を待つべきだというたとえ。
由来
草木が春や実りの季節を待って成長するという自然観察に基づく日本のたとえである。正確な成立時期や初出は未詳だが、江戸時代(17~19世紀)にはことわざとして定着し、上方いろはかるたの「く」の札としても広く知られるようになった。
備考
単に何もせず待つことを勧める語ではなく、時機が来たときに備えて努力や準備をしておくという含みで用いる。「く」で始まる上方いろはかるたの札として知られる。
誤用・混同注意
- 「何もしないで待っていれば、必ず成功する」という意味に解するのは不正確。時機を待つ間に準備や努力を重ねるという含意がある。
- 「草木も時節を待つ」を、植物だけについて述べた言葉として使うのは本来の比喩的用法から外れる。
例文
- 新規事業はすぐに利益が出なくても、草木も時節を待つというから、準備を続けて好機を待とう。
- 昇進の機会が来ないことを焦る後輩に、草木も時節を待つのだから今は実力を蓄えなさいと助言した。
- 植えた苗がすぐに育たないのと同じで、勉強の成果も草木も時節を待つだ。