花は半開を看、酒は微酔に飲む
読み方:はなは はんかいを み、 さけは びすいに のむ
意味
花は満開になる少し前、酒はほろ酔い程度のときが最も趣があり、楽しめるという意味。物事は極限まで求めたり、満ち足りるまでやり尽くしたりせず、少し余裕や余韻を残すことが大切だという、節度を説く言葉。
由来
中国・明代の随筆・箴言集『菜根譚』にある「花看半開、酒飲微酔」に由来する。編者は洪自誠(洪応明)とされ、成立は明末の16世紀末から17世紀初め頃と考えられるが、正確な成立年は不明である。原文は、花は半開、酒はほろ酔いの段階に大きな趣があり、爛漫や泥酔に至ればかえって好ましくない、という趣旨を述べる。
備考
「看」はここでは「見る」の意。「半開」は満開前、「微酔」はほろ酔いを指す。酒や花に限らず、過度を避け、余韻やゆとりを大切にする比喩として用いる。
別表記
- 花看半開、酒飲微酔
誤用・混同注意
- 花見は半開の花だけを見るべきであり、酒は少量しか飲んではいけない、という字義どおりの限定的な教えと捉えるのは不十分。主旨は、あらゆる物事で行き過ぎを避け、余裕を残すことにある。
例文
- 新しい企画も最初から情報を出し切らず、花は半開を看、酒は微酔に飲むというように、受け手が想像できる余地を残した。
- 祝宴では、花は半開を看、酒は微酔に飲むの心で、ほろ酔いのうちに切り上げることにした。
- 何事も完璧を求めすぎると苦しくなる。花は半開を看、酒は微酔に飲むという節度を忘れないようにしたい。