臭いものに蓋
読み方:くさい ものに ふた
意味
不都合な事実、欠点、問題などを根本的に解決せず、表面に現れないよう隠しておくことのたとえ。悪いにおいのする物に蓋をして、一時的ににおいを閉じ込める様子からいう。多くの場合、問題の先送りや隠蔽を批判的に表す。
由来
悪臭のする物に蓋をしてにおいを外に漏らさない、日常的な行為に基づくたとえである。正確な成立時期や特定の出典は不明だが、江戸時代には江戸いろはかるたの「く」の札として採られ、広く定着したとされる。
備考
「臭い物に蓋をする」ともいう。問題を一時的に覆い隠すという批判的な文脈で用いることが多い。根本的な解決を表す言葉ではない。
別表記
- 臭い物に蓋
- 臭いものに蓋をする
- 臭い物に蓋をする
誤用・混同注意
- 問題を蓋によって解決・改善するという肯定的な意味で使うのは誤り。根本解決をせず、表面上見えないようにする意味である。
- 「臭いものには蓋をする」として慣用句全体を言い換えることがあるが、定着した形は「臭いものに蓋(をする)」である。
例文
- 不祥事の原因を調べず担当者だけを異動させるのは、臭いものに蓋をするような対応だ。
- 苦情を削除するだけでは臭いものに蓋で、利用者の不信感は消えない。
- 家族の間の不満を話し合わずにいると、臭いものに蓋をした問題が後で大きくなる。
分類
類義語
- 問題を棚上げにする
- 隠蔽する
- その場しのぎにする
- 見て見ぬふりをする
対義語
- 膿を出し切る
- 問題を明るみに出す
- 正面から取り組む
対比・対照ことわざ
- 膿を出し切る
- 隠すより現る