職業に貴賤なし
読み方:しょくぎょう に きせん なし
意味
どのような職業にも、本来、身分の高低や尊卑の差はないということ。社会を支える正当な仕事はそれぞれに価値があり、職種だけを理由に人や仕事を見下してはならない、という考えを表す。
由来
特定の古典や人物を唯一の出典として確定することは難しい。近代以降、職業選択の自由や個人の平等という考え方が広まる中で、明治時代(1868~1912年)以降に定着した表現と考えられる。福沢諭吉の言葉として紹介されることもあるが、確かな典拠は明確ではない。
備考
職業そのものの価値を平等に見る表現。個々の仕事への敬意を示す一方、労働条件や待遇の格差まで否定する意味ではない。
例文
- 清掃の仕事も医療の仕事も社会に欠かせない。職業に貴賤なしという考えを大切にしたい。
- 父は、職業に貴賤なしだから、自分が誇りを持てる仕事を選びなさいと私に言った。
- 職業に貴賤なしとはいえ、職種による偏見が今も残っていることは課題だ。
分類
類義語
- 職に貴賤なし
- 職業に上下なし
- 職業に高下なし
対義語
- 職業に貴賤あり
- 職業に上下あり