聞くは一時の恥聞かぬは末代の恥
読み方:きく は いっとき の はじ きかぬ は まつだい の はじ
意味
わからないことを人に尋ねるのは、その場では恥ずかしく感じるかもしれない。しかし、恥ずかしがって尋ねずにいると、いつまでも知らないままで、より大きな恥や不利益につながるということ。疑問は積極的に質問して学ぶべきだという教え。
由来
正確な初出や作者は不明である。江戸時代に広まった日本のことわざとされ、江戸いろはかるたの「き」の札としても採用されたことで広く定着した。「末代」は本来、後の世・末の世を意味し、ここでは長い将来にわたってという強調として用いられている。
備考
「一時」はここでは通常「いっとき」と読む。「末代」は文字どおり子孫の代まで恥が残るというより、知らないままでいる不利益が長く続くことを強調した表現。現代では「問うは一時の恥、問わぬは一生の恥」ともいう。
別表記
- 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
- 問うは一時の恥、問わぬは末代の恥
- 問うは一時の恥、問わぬは一生の恥
誤用・混同注意
- 「質問すること自体が悪い・恥ずべきことだ」と受け取るのは誤り。質問時の気恥ずかしさは一時的なので、知らないままにしないほうがよいという勧めである。
- 「末代」を必ずしも文字どおり子孫代々まで恥が残る意味と解釈するのは適切ではない。長期にわたり知らないままでいることの不利益を強調した表現である。
- 「一時」を「いちじ」と読むことがあるが、このことわざでは一般に「いっとき」と読む。
例文
- 操作方法がわからないのに黙っているより、先輩に聞こう。聞くは一時の恥聞かぬは末代の恥だ。
- 会議で専門用語の意味を質問したら理解が深まった。まさに、聞くは一時の恥聞かぬは末代の恥である。
- 彼は新入社員に対して、「失敗を恐れず質問しなさい。聞くは一時の恥聞かぬは末代の恥というからね」と助言した。
分類
類義語
- 問うは一時の恥、問わぬは一生の恥
- 知らないことは聞くが恥ではない