羊の皮を被った狼
読み方
ひつじの かわを かぶった おおかみ
意味
外見は温和で善良、無害そうに見せかけながら、内心には悪意を抱き、人をだましたり害したりする者をいう。見かけや耳ざわりのよい言葉に惑わされず、その本性を見極めるべきだという戒めも含む。
由来
源流は、新約聖書『マタイによる福音書』7章15節の、偽預言者は「羊の衣を着て来るが、その内側は貪欲な狼である」という警告とされる。同福音書は1世紀後半、およそ70~90年頃に成立したと考えられている。狼が羊の皮で身を隠すイソップ寓話の類話も知られるが、日本語でこの表現が定着した正確な時期は不明である。
分類・由来
備考
人だけでなく、団体・商品・サービスなどが善良や安全を装い、害意や危険性を隠す場合にも用いる。強い非難を含む表現である。「羊の皮をかぶった狼」とも表記する。
例文
- 親切そうに契約を急がせる彼は、羊の皮を被った狼かもしれない。
- その会社は環境への配慮を掲げながら不正をしており、羊の皮を被った狼だと批判された。
- 子ども向けに見えるサイトでも危険なページへ誘導するなら、羊の皮を被った狼のようなものだ。
類義語
- 偽善者
- 猫をかぶる
- 善人を装う悪人
- 仮面をかぶった悪人
対義語
- 正直者
- 裏表のない人
- 善良な人