縁は切っても切れぬ
読み方:えん は きっても きれぬ
意味
人と人との間にできた縁は、たとえ関係を断とうとしても、簡単には断ち切れないという意味。血縁・友人関係・男女関係・仕事上のつながりなど、深く結ばれた関係や巡り合わせの強さについていう。良い縁にも、望ましくない腐れ縁にも用いる。
由来
成句としての正確な初出や作者は未詳である。少なくとも江戸時代(18~19世紀ごろ)には、江戸いろはかるたの「え」の札として「縁は切っても切れぬ」が広く知られ、定着した。人と人とのつながりを、刃物で切ることのできない強いものにたとえた表現である。
備考
「縁」は血縁・人間関係・男女の結び付き・巡り合わせなどを広く指す。縁の強さを述べる言葉であり、「縁を切ってはいけない」という命令や教訓そのものではない。
別表記
- 縁は切っても切れない
- 縁は切っても切れぬもの
- 縁は切っても切れないもの
誤用・混同注意
- 「縁を切ってはいけない」という禁止・教訓の意味だと解するのは不正確。人間関係や巡り合わせは、断とうとしても容易には断てないことをいう。
例文
- 卒業後は別々の道に進んだのに、困ったときにはいつも助け合っている。縁は切っても切れぬものだ。
- 会社を辞めてからも、前の職場の仲間とは仕事で顔を合わせる。まさに縁は切っても切れぬということだ。
- けんかをして疎遠になった兄弟だが、親の介護をきっかけに再び協力することになった。縁は切っても切れぬ。