累を及ぼす
読み方:るい を およぼす
意味
自分の行為やある出来事が、他人・周囲に迷惑、損害、厄介な影響を生じさせること。とくに、責任や不利益が関係者にまで波及する場合に用いる。
由来
「累」は、物事が重なる意から転じて「わずらい・迷惑・災い」を表す漢語である。「累」に動詞「及ぼす」を結び付けた文語的な日本語表現で、特定の古典を典拠とすることや、初出・成立時期は明確ではない。
備考
現代ではやや硬く古風な書き言葉であり、日常会話では「迷惑をかける」「悪影響を及ぼす」などが一般的。「累が及ぶ」は、不利益を受ける側に焦点を置く表現。
別表記
- 累をおよぼす
補足
- 「累」を「類」と書いて「類を及ぼす」とするのは誤り。
- 「累を及ぼす」を『自分が迷惑を受ける』という意味で使うのは誤り。自分の行為などが他人に迷惑や不利益を与える意である。
例文
- 工事が近隣住民に累を及ぼさないよう、騒音対策を徹底した。
- 一人の不正行為が、取引先や社員にまで累を及ぼすおそれがある。
- 彼の軽率な発言は、家族に累を及ぼす結果となった。
分類
類義語
- 迷惑をかける
- 害を及ぼす
- 悪影響を与える
- 災いをもたらす
対義語
- 恩恵をもたらす
- 利益を与える