粗忽者の使い倒し
読み方
そこつもの の つかいだおし意味
そそっかしく注意の足りない人に用事を頼むと、失敗・聞き違い・忘れ物などが多く、結局何度もやり直させたり、余計な手間がかかったりするということ。人に仕事を任せるときは、相手の性格や力量を見極める必要があるという戒め。由来
「粗忽者」は不注意でそそっかしい人、「使い倒し」は何度も使いに出すこと、または用を足させようとして酷使することをいう。粗忽な者を使いに出すと失敗して再度行かせる羽目になる、という庶民生活の経験から生まれた言い回し。成立時期や初出は未詳だが、近世から近代にかけての口承的なことわざ・俗諺として広まったと考えられる。備考
やや古風で、日常会話ではあまり頻繁には使われない。「粗忽者」は相手をけなす語なので、本人に直接使うと失礼になりやすい。例文
- 新人に責任を押しつけたら書類を取り違えてしまい、粗忽者の使い倒しで、結局部長が確認し直すことになった。
- 買い物を頼んだ弟が卵を忘れ、財布を忘れ、また店へ戻った。まさに粗忽者の使い倒しだ。
- 急ぎの伝言を彼に任せるのは不安だよ。粗忽者の使い倒しになって、かえって時間がかかるかもしれない。
- 母は『粗忽者の使い倒しになるから、頼む前にメモを書いて渡しなさい』と私に注意した。
- イベント準備で確認役を決めずに動いたため、同じ人が何度も会場を往復することになり、粗忽者の使い倒しのような状態だった。
類義語
- 急いては事を仕損じる
- 慌てる乞食は貰いが少ない
- 粗忽の長屋
対義語
- 適材適所
- 念には念を入れよ
- 急がば回れ