箸にも棒にもかからぬ
読み方:はし にも ぼう にも かからぬ
意味
箸でつまむことも棒で扱うこともできない、という比喩から、手のつけようがなく、処置・改善・評価のしようもないほどひどいことをいう。人・物事・作品・計画などについて、「どうにもならない」「救いようがない」という強い否定的評価を表す。
由来
箸と棒のどちらを使っても物を扱えない状況を表す比喩から生じた、日本語固有の言い回しと考えられる。そこから、通常の方法では取り扱えないほど厄介である、あるいは価値が見いだせないという意味に転じた。成立時期や初出は明確ではない。
備考
主に人・作品・案などを「救いようがない」「扱いようがない」と強く低く評価する語。相手を直接指すと侮蔑的に響きやすいため、使用場面に注意が必要。
別表記
- 箸にも棒にも掛からぬ
- 箸にも棒にもかからない
- 箸にも棒にも掛からない
補足
- 「箸や棒で届かない場所にある」という物理的な意味に取るのは誤り。比喩的に、処置・評価のしようがないほどひどいことをいう。
- 「箸にも棒にもかけない」とするのは誤り。慣用的な形は「箸にも棒にもかからない/かからぬ」である。
例文
- 何度助言しても改める気がない彼は、箸にも棒にもかからぬ人物だ。
- 根拠も構成もない原稿では、編集者に「箸にも棒にもかからぬ内容だ」と評されても仕方がない。
- 当初は箸にも棒にもかからぬ企画に見えたが、検証を重ねて実現可能な案になった。
分類
類義語
- 手に負えない
- 始末に負えない
- 手の施しようがない
- 救いようがない
- どうにもならない
対義語
- 見込みがある
- 捨てたものではない
- 役に立つ