竜も雲を失えば蚯蚓と等し
読み方
りゅうも くもを うしなえば みみずと ひとし意味
どれほど優れた力や才能を持つ者でも、それを発揮できる環境・機会・後ろ盾を失えば、平凡な者と変わらなくなるというたとえ。人の能力は資質だけでなく、時機や条件に大きく左右されることをいう。由来
中国の戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想書『韓非子』難勢篇に見える「飛龍乗雲、騰蛇游霧、雲罷霧霽、而龍蛇与蚯蚓同矣」に由来する故事成語。雲に乗ってこそ天に昇る竜も、雲がなくなれば地を這う蚯蚓と同じだ、という意から日本でことわざ化した。備考
硬い表現で、日常会話より文章・講演向き。「竜も雲を得ざれば蚯蚓に等し」「蚯蚓に同じ」などの形でも用いられる。例文
- 名監督でも主力選手を全員失っては、竜も雲を失えば蚯蚓と等しで、思うような采配はできない。
- 彼は優秀な研究者だが、設備も予算もない職場では、竜も雲を失えば蚯蚓と等しというものだ。
- 海外で成功した経営者も、現地の人脈を失ってからは苦戦続きで、まさに竜も雲を失えば蚯蚓と等しだった。
- どんなに才能のある俳優でも、良い脚本と演出に恵まれなければ、竜も雲を失えば蚯蚓と等しになりかねない。
- 権限を奪われたリーダーが組織を動かせないのは当然で、竜も雲を失えば蚯蚓と等しと言える。
類義語
- 竜も雲を得ざれば蚯蚓に等し
- 英雄も時を得ざれば凡人に及ばず
- 宝の持ち腐れ
- 大才は小用に堪えず
対義語
- 竜の雲を得る如し
- 鬼に金棒
- 虎に翼