立て板に水
読み方:たていた に みず
意味
立てかけた板に水を流すと一気によどみなく流れ落ちるように、人が言葉を次々と滑らかに話すこと。主に、弁舌が非常に流暢で、話が途切れない様子をいう。
由来
立てかけた板(立て板)に水を流せば、途中で滞らずに流れ落ちる姿を、よどみない話し方にたとえた日本の表現である。江戸時代には用例が見られ、江戸いろはかるたの「た」の札にも採られた。特定の一書を典拠とする故事ではない。
備考
多くは「立て板に水のように話す」「立て板に水の弁」の形で用いる。速く話すことだけでなく、言葉が詰まらず滑らかであることを表し、内容の正しさや説得力までは保証しない。
別表記
- 立板に水
誤用・混同注意
- 単に「早口で話すこと」や「話の内容が説得力・正確さに優れること」を表す語と解するのは不正確。中心的な意味は、言葉が滞りなく滑らかに出ることである。
例文
- 彼は質問を受けると、立て板に水のように商品の利点を説明した。
- 彼女の立て板に水の話しぶりに、聴衆はすっかり引き込まれた。
- 新任の司会者は、立て板に水を流すように式典を進行した。
分類
類義語
- 弁舌が立つ
- 舌がよく回る
- 能弁
- よどみなく話す
対義語
- 口が重い
- 口下手
- 言葉に詰まる
対比・対照ことわざ
- 沈黙は金
- 口は禍の門