秋風の吹くは人の心なり
読み方
あきかぜ の ふく は ひと の こころ なり意味
秋風が吹くと草木の色が変わるように、人の心、とくに恋愛感情や好意は冷めたり移り変わったりしやすい、というたとえ。「秋」と「飽き」を掛け、相手に飽きる・愛情が薄れることを暗示する。由来
正確な初出は未詳。平安時代の和歌で多用された「秋」と「飽き」の掛詞に基づく表現と考えられる。905年頃成立の『古今和歌集』などにも、秋風や秋の景を恋の冷却・心変わりに結びつける歌が見られ、中世以降ことわざ的に用いられた。備考
文語的で古風な表現。日常会話では「秋風が立つ」「女心と秋の空」などの方が一般的。恋愛の冷却をいう場合に特に使われる。例文
- 彼からの便りが急に途絶え、秋風の吹くは人の心なりと感じずにはいられなかった。
- あれほど熱心だったファンが新しい流行に移ってしまうとは、秋風の吹くは人の心なりだ。
- 恋人の態度が少しずつ冷たくなり、彼女は秋風の吹くは人の心なりという言葉を思い出した。
- 選挙前には支持すると言っていた人々も、情勢が変わると離れていった。秋風の吹くは人の心なりである。
- 長年の友情も利害が絡むと揺らぐことがある。まさに秋風の吹くは人の心なりと言えよう。
類義語
- 秋風が立つ
- 女心と秋の空
- 男心と秋の空
- 人の心は移ろいやすい
- 心は変わるもの
対義語
- 変わらぬ心
- 一途な思い
- 松柏の操
- 初志貫徹