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神明はただ平らかなるを照らす

読み方:しんめい は ただ たいらかなる を てらす

意味

神明、すなわち神々は、私欲やえこひいきのない公平で平穏なあり方を守り、それに従う者を見守るという意味。物事を公正に扱い、正しい心を保つべきだという戒め・教えとして用いる。

由来

尾張いろはかるたの「し」の読み札として伝わることわざである。尾張いろはかるたは江戸後期から明治期にかけて定着したとされるが、この句そのものの作者・初出年は未詳。神明(神々)が公平・平穏なものを照らし守るという、古くからの信仰的・倫理的な考え方を表している。

備考

「神明」は神々・神の霊威をいう語。「平らかなる」は物理的に平らという意味ではなく、公平・平穏で偏りのない状態を指す古風な表現である。尾張いろはかるたの「し」に当たる。

別表記

  • 神明は只平らかなるを照らす
  • 神明は唯平らかなるを照らす

誤用・混同注意

  • 「平らかなる」を単に地面などが平坦である意味に解するのは不適切。ここでは公平・平穏で偏りがないことをいう。
  • 神明が常に正しい人をただちに勝たせたり利益を与えたりする、という即物的な予言として受け取るのは本来の趣旨から外れる。

例文

  • 利害関係のある者だけで結論を決めず、神明はただ平らかなるを照らすという心構えで、第三者の意見も聞くべきだ。
  • 裁判長は私情を交えず双方の証拠を検討した。その姿勢は、まさに「神明はただ平らかなるを照らす」という言葉にかなう。
  • 町の代表は、神明はただ平らかなるを照らすと考え、親しい人を優遇せず、住民全体に同じ基準で支援を行った。

分類

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字