神主の祝詞知らず
読み方:かんぬし の のりと しらず
意味
神主が日常的に唱える祝詞の意味をよく知らない、というたとえから、いつも扱っている事柄や専門としている事柄について、表面だけをなぞっていて内容・道理を十分に理解していないことをいう。
由来
成立時期や初出文献は未詳。神道の祭祀で唱える祝詞には古語・雅語が多く、唱える神主自身もその文意を理解しないまま定型的に暗唱している、という見立てから生まれたたとえとされる。
備考
「祝詞」は神道で神に奏上する詞で、この句では「のりと」と読む。神職や宗教そのものを批判するというより、慣れによって意味を考えず形式だけを繰り返す態度を戒める比喩である。
誤用・混同注意
- 「祝詞」をこの句で「しゅくし」と読むのは誤りで、読みは「のりと」。
- 単に祝詞を暗唱できないという技能不足だけをいうのではない。慣れた事柄を形式的に扱い、その意味や本質を理解していないことをいう。
例文
- 規程の条文を暗記していても、その目的を説明できないのでは、神主の祝詞知らずだ。
- 長年この仕事をしているからと安心せず、神主の祝詞知らずにならないよう、基礎から学び直そう。
- 会議で専門用語だけを並べて中身を問われると答えられないのは、まさに神主の祝詞知らずである。