神の国は汝らの内にあり
読み方:かみ の くに は なんじら の うち に あり
意味
神の国、すなわち神の支配と救いは、目に見える場所や政治的な国家として外から到来するものではなく、人々の内面、または人々のただ中にすでに現れている、という教え。外形よりも信仰や心のあり方を重んじる言葉として用いられる。
由来
新約聖書「ルカによる福音書」第17章21節に由来するイエスの言葉。ギリシア語原文の「ἐντὸς ὑμῶν」は「あなたがたの内に」とも「あなたがたのただ中に」とも解される。日本では明治期以降の聖書翻訳を通じて広まり、文語調の「汝ら」を含む形で引用・格言化された。
備考
聖書由来の文語的表現で、日常会話では「神の国はあなたがたの中にある」などと現代語化される。「内に」は個人の心の中だけでなく、「人々のただ中に」と訳す解釈もある。
別表記
- 神の国は汝らの中に在るなり
- 神の国はあなたがたの中にある
- 神の国はあなたがたのただ中にある
誤用・混同注意
- 「神の国は汝らの内にあり」を、神の国は各個人の心の中だけに存在するという意味に限定するのは適切でない。「あなたがたのただ中にある」と解する聖書解釈・翻訳もある。
例文
- 困難な時代でも、他者をいたわり正しく生きようとする心に、神の国は汝らの内にありという教えを感じる。
- 彼は礼拝で「神の国は汝らの内にあり」と語り、外面的な成功だけを求めないよう説いた。
- この言葉は、救いを遠い世界に探すのでなく、自分たちの生き方の中に見いだすよう促している。
分類
類義語
- 天国は心の中にある
- 神の国はあなたがたの中にある