破れ鍋に綴じ蓋
読み方:やぶれなべ に とじぶた
意味
壊れた鍋には、同じように傷んで綴じ合わせた蓋がよく合うということから、欠点や難点のある者同士でも、性質・境遇・程度が釣り合ってうまく結び付くことをいう。特に、夫婦や男女の組み合わせについて用いる。やや見下したり、からかったりする響きを伴う場合がある。
由来
壊れたりひびが入ったりした鍋には、修繕して綴じ合わせた蓋がちょうど合うという、生活用品に基づくたとえである。成立時期は明確ではないが、江戸時代にはことわざとして定着しており、江戸いろはかるたの「わ」の札にも「割れ鍋に綴じ蓋」として採られた。
備考
主に夫婦・恋人などについて使う。相手を「欠けた者」と評する語感があるため、本人の前での使用には注意が必要。「綴じ蓋」は、壊れた部分をつなぎ合わせて修繕した蓋のこと。
別表記
- 割れ鍋に綴じ蓋
- 破れ鍋にとじ蓋
- 割れ鍋にとじ蓋
補足
- 「欠点のある者同士は不幸な組み合わせだ」という意味だけではない。互いに釣り合い、うまく収まるという含意がある。
- 「綴じ蓋」を「閉じ蓋」と書くのは誤り。ここでの「綴じ」は、壊れたものをつなぎ合わせて修繕する意。
例文
- 几帳面な兄とおおらかな義姉は一見正反対だが、互いの欠点を補っていて、まさに破れ鍋に綴じ蓋の夫婦だ。
- 周囲には心配された二人だったが、似た苦労を経験してきたため話が合う。破れ鍋に綴じ蓋ということだろう。
- 彼のだらしなさを笑ってばかりいたが、相手も同じくらい大ざっぱなのだから、破れ鍋に綴じ蓋と言われても仕方がない。
分類
類義語
対比・対照ことわざ
- 似た者夫婦
- 似た者同士