砂上の楼閣
読み方
さじょう の ろうかく意味
見た目は立派でも、しっかりした根拠や基礎がないため、長続きせず崩れやすい物事のたとえ。計画・理論・組織・成功などが、土台を欠いていて実現性や安定性に乏しいことをいう。由来
「砂の上に建てた高い建物は、基礎が弱く倒れやすい」という比喩から生まれた語。新約聖書「マタイによる福音書」7章の「砂の上に家を建てた人」のたとえ(1世紀ごろ)に由来するとされる。日本では明治期以降、聖書翻訳や西洋語の比喩表現の受容を通じて広まったと考えられるが、定着時期の厳密な年は不明。備考
批判的・警告的な文脈で使うことが多い。建物そのものより、計画・理論・制度・成功など抽象的な物事の不安定さを表す。例文
- 資金計画を立てずに始めた事業は、まさに砂上の楼閣だった。
- 華やかな成長戦略に見えたが、人材育成を怠っていては砂上の楼閣にすぎない。
- 根拠のないデータをもとにした結論は、どれほど説得力がありそうでも砂上の楼閣だ。
- 彼の成功は一時的な流行に支えられているだけで、砂上の楼閣ではないかと不安視されている。
- 基礎研究を軽視して応用だけを急げば、その技術開発は砂上の楼閣になりかねない。
類義語
- 空中楼閣
- 机上の空論
- 絵に描いた餅
- 根無し草
- 夢物語
対義語
- 盤石の基盤
- 磐石の構え
- 確固たる土台
- 堅固な基礎
- 地に足の着いた計画