石を抱いて淵に入る
読み方
いし を だいて ふち に いる意味
重い石を抱いて深い淵に入れば助からないことから、結果が破滅的だと分かっていながら自ら危険や災難の中へ飛び込むこと。また、無謀な行動によって自分を窮地に追い込むことのたとえ。由来
重い石を抱えたまま深い淵へ入ると、浮き上がれず溺れてしまうという具体的な情景から生まれたたとえ。文献上の初出や成立年は不詳だが、古くから漢文訓読風の言い回し「石を抱きて淵に入る」として伝わる。近世以降の俚諺・譬喩表現にも見られる。備考
やや古風で硬い表現。日常会話より文章・評論で使われやすい。「淵に入る」は標準的に「ふちにいる」と読む。例文
- 返済の当てもないのに高利の借金を重ねるとは、まさに石を抱いて淵に入るようなものだ。
- 専門知識も準備資金もないまま事業に全財産を投じるのは、石を抱いて淵に入る行為だ。
- 相手の罠だと分かっているのに一人で乗り込むなんて、石を抱いて淵に入るような無謀さだ。
- 不正が発覚しかけているのに証拠を隠そうとすれば、かえって石を抱いて淵に入ることになる。
- 皆が止めたにもかかわらず、彼は危険な投資に手を出し、石を抱いて淵に入る結果となった。
類義語
- 飛んで火に入る夏の虫
- 自ら墓穴を掘る
- 虎穴に入る
- 死地に入る
- 危ない橋を渡る
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 転ばぬ先の杖
- 危ない橋を渡らない