画竜点睛を欠く
読み方
がりょうてんせい を かく意味
物事の大部分はよくできているのに、最後の最も大切な仕上げや肝心な点が欠けているため、全体として不完全になっていること。完成目前で重要な一手を抜かしてしまい、せっかくの成果が十分に生きない場合に使う。由来
中国・南朝梁の時代、6世紀ごろの故事に由来する。画家の張僧繇が寺の壁に竜を描いたが、睛(ひとみ)を入れると竜が飛び去ると言って描かなかった。人々に促されてひとみに点を入れると、竜が天に昇ったという話から、「画竜点睛」は最後の重要な仕上げを意味するようになった。「画竜点睛を欠く」は、その肝心な仕上げがないことを表す。備考
「画竜点睛」自体は重要な仕上げを加える意。「を欠く」を付けると否定的評価になる。文章語・評論調で使われやすい。例文
- 企画書の内容はよいが、結論があいまいで画竜点睛を欠いている。
- 料理の見た目も味も悪くないのに、ソースの香りが弱くて画竜点睛を欠く印象だ。
- プレゼンは分かりやすかったが、具体的な提案がなく画竜点睛を欠いた。
- 新製品の性能は高いものの、使い勝手への配慮が足りず画竜点睛を欠いている。
- 彼の小説は構成も文章も見事だが、ラストに迫力がなく画竜点睛を欠く。
類義語
- 詰めが甘い
- 仏作って魂入れず
- 肝心なところが抜けている
- 最後の仕上げを欠く
- 締めくくりが不十分
対義語
- 有終の美を飾る
- 終わりよければすべてよし
- 仕上げを全うする
- 最後を締めくくる