田の草を取るより心の草を取れ
読み方:たのくさを とるより こころのくさを とれ
意味
田の雑草を抜くこと以上に、心に生える欲望・怠惰・悪意・迷いなどの「草」を取り除くことが大切だという戒め。外側の仕事や体裁を整えるだけでなく、まず自分の内面を反省し、正すべきだという意味。
由来
稲作における田の草取りを、心の中にある欲や迷いなどを取り除くことにたとえた日本のことわざである。正確な成立年や文献上の初出は未詳だが、尾張地方で伝わった尾張いろはかるたの「た」の札として知られる。
備考
田仕事を不要・軽視するという意味ではない。田の草取りを身近な比喩として、欲や迷いを除く内面的な修養の大切さを説く言葉である。
別表記
- 田の草を取るよりも心の草を取れ
- 田の草取るより心の草取れ
誤用・混同注意
- 「田の草取りはしなくてよい」という意味に取るのは誤り。田の草取りを比喩に、内面の悪い考えや欲を正すことを説いた言葉である。
例文
- 仕事場の整理も必要だが、他人へのねたみを抱えたままではいけない。田の草を取るより心の草を取れ、ということだ。
- 失敗を部下のせいにする前に自分の慢心を反省しよう。田の草を取るより心の草を取れだよ。
- 毎朝畑の手入れをしている祖父は、子どもたちに「田の草を取るより心の草を取れ」と、心を正しく保つ大切さを教えた。
分類
類義語
- 己を修める
- 身を修める
- 心の垢を落とす