理屈と膏薬はどこへでも付く
読み方:りくつ と こうやく は どこへでも つく
意味
もっともらしい理屈は、話し手の都合しだいで、どんな事柄にも当てはめたり後から付け加えたりできる、という意味。膏薬が体のどこにでも貼り付くことになぞらえ、結論を正当化するためのこじつけや詭弁を皮肉っていう。
由来
江戸時代に庶民の間で定着したことわざで、江戸いろはかるたの「り」の札にも採られている。患部など体のどこにでも貼り付けられる膏薬に、都合に合わせてどんな事柄にも付けられる理屈をたとえたもの。厳密な初出年・作者は不詳である。
備考
「膏薬」は患部に貼る薬のこと。理屈そのものを否定する語ではなく、結論に合わせたこじつけや、もっともらしい弁明を批判・皮肉する際に用いる。
別表記
- 理屈と膏薬はどこへでもつく
- 理屈と膏薬はどこにでも付く
- 理屈と膏薬はどこにでもつく
誤用・混同注意
- 「どんな問題にも論理的に正しい答えを出せる」という肯定的な意味で用いるのは誤り。都合のよいこじつけや詭弁を皮肉る表現である。
- 「膏薬」を『こうやく』ではなく誤って読んだり、「付く」を場所への到着を表す「着く」と書いたりすることがある。
例文
- 彼は決定後にもっともらしい理由を並べたが、理屈と膏薬はどこへでも付くというような説明だった。
- 先に結論を決めて根拠を探すのではなく、理屈と膏薬はどこへでも付くことを忘れず、事実を確かめよう。
- 反対意見にも賛成意見にも同じように理屈を付けられる。まさに理屈と膏薬はどこへでも付くだ。
分類
類義語
- 理屈は後から付いてくる
- 屁理屈をこねる
- 後付けの理屈
対義語
- 論より証拠
- 口より手