猫に鰹
読み方:ねこ に かつお
意味
猫の大好物である鰹をそばに置くと、猫が食べてしまうことから、誘惑に弱い人や不正をしそうな人を、その欲望を満たしやすい状況に置くことをいう。過失や不正が起こりやすく、油断できないことのたとえ。
由来
猫が魚、とりわけ鰹節を好むという庶民的な観察から生まれたたとえとされる。正確な成立年は不明だが、江戸時代(17~19世紀)には「猫に鰹節」の形で上方いろはかるたの「ね」の札として定着していた。「猫に鰹」はその省略形・異形である。
備考
現在は「猫に鰹節」の形が最も一般的で、「猫に鰹」は省略形・異形として用いられる。価値を理解しない相手に貴重品を与えても無駄という「猫に小判」とは意味が異なる。
別表記
- 猫に鰹節
誤用・混同注意
- 「猫に小判」と同じく『価値の分からない相手に貴重な物を与えても無駄だ』という意味で使うのは誤り。猫に鰹(節)は、誘惑や不正が起こりやすい危険な状況をいう。
例文
- 金銭管理にだらしない人へ経費の決裁を一任するのは、猫に鰹だ。
- 甘い物に目がない彼に菓子売り場の在庫管理を任せるなんて、猫に鰹になりかねない。
- 不正の前歴がある社員に監査なしで金庫の鍵を預けるのは、まさに猫に鰹節だ。
分類
類義語
- 猫に魚の番
- 盗人に鍵を預ける
対比・対照ことわざ
- 猫に魚の番
- 盗人に鍵を預ける