狗尾を続ぐ
読み方
くび を つぐ意味
すぐれた人や立派な仕事のあとを、つまらない人や劣ったものが引き継いだり、付け足したりすること。前の価値を損なうような不出来な続き・後継を批判していう。自分が先人の仕事を継ぐ際の謙遜表現として用いられることもある。由来
中国の故事に由来する。西晋の趙王倫が政権を握ったころ(300〜301年ごろ)、官位を乱発したため、高官の冠に飾る貂の尾が足りず、犬の尾で代用したという。これを人々が「貂不足、狗尾続」と嘲った話が、唐代の648年に成立した正史『晋書』「趙王倫伝」に見える。備考
非常に硬い故事成語で、日常会話ではまれ。批判的に使うと失礼になりやすいが、自分に対して用いると謙遜表現になる。例文
- 名門企業の三代目社長は改革に失敗し、先代の名声に狗尾を続ぐ結果となった。
- あの名作の続編は粗雑な脚本で、まさに狗尾を続ぐものだと批評された。
- 偉大な研究者の後任として着任したが、狗尾を続ぐことのないよう全力を尽くしたい。
- 先生の論文に私が補足を書くなど、狗尾を続ぐようで恐縮ですが、少し意見を述べます。
- 創業者の理念を理解しない後継者を選べば、会社の歴史に狗尾を続ぐことになりかねない。
類義語
- 狗尾続貂
- 貂不足して狗尾続く
- 蛇足
- 竜頭蛇尾
対義語
- 青は藍より出でて藍より青し
- 出藍の誉れ
- 後生畏るべし