犬の糞で敵を取る
読み方
いぬの ふんで かたきを とる
意味
一見すると価値がなく、役に立たないと思われる物でも、状況次第では目的の達成や問題の解決に役立つことがある、というたとえ。犬の糞のような取るに足りない物でも、敵に対抗する手段にはなり得るという、誇張した比喩である。
由来
日本の口承的な俗諺とされる。犬の糞のように最も価値がないと見なされがちな物でも、敵に投げつけるなどすれば仕返しや対抗の手段になる、という発想から生まれた比喩である。正確な初出文献・成立年・成立時代は未詳である。
分類・由来
備考
「犬の糞」という語を含むため、くだけた場面向きで、やや品のない響きがある。実際の報復を勧める意味ではなく、意外な物の有用性をいう。改まった場では「無用の用」などと言い換えられる。
例文
- 普段は不要だと思っていた古い端末が、故障時のデータ復旧に役立った。まさに犬の糞で敵を取るとはこのことだ。
- 捨てようとしていた端切れが、急な衣服の修繕に使えた。犬の糞で敵を取るような場面もある。
- 誰も見向きしなかった古い資料が交渉の決め手になり、彼は「犬の糞で敵を取ることもある」と笑った。
類義語
- 無用の用
- 枯れ木も山の賑わい
対義語
- 無用の長物
- 百害あって一利なし