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煩悩の犬は追えども去らず

読み方:ぼんのうの いぬは おえども さらず

意味

人の心に生じる欲望・執着・迷いである「煩悩」は、犬を追い払うように意識して取り除こうとしても、簡単には消えず、また心に戻ってくるということ。自分の心を制御し、悟りに近づくことの難しさをいう。

由来

仏教、とくに禅の思想で用いられてきた譬喩に基づく表現です。煩悩を、追い払ってもしつこく戻る犬になぞらえています。「煩悩の犬は追えども去らず、菩提の月は求めずして至る(来る)」という対句の前半として伝わることもあります。初出の典籍や成立時期は明確ではありません。

備考

「煩悩」は仏教で、心を乱し苦しみを生む欲望・執着・迷いを指す。「去らず」は「去らない」の古風な表現。自己反省や修行の文脈で使われ、日常会話ではやや硬い。

例文

  • 雑念を追い出そうとするほど頭に浮かんでくる。まさに煩悩の犬は追えども去らずだ。
  • 節酒を誓ったのに、店先の酒を見ると飲みたくなる。煩悩の犬は追えども去らずというわけだ。
  • 修行では、煩悩の犬は追えども去らずと心得て、焦らず自分の心を見つめ続けることが大切だ。

分類

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字