無理は三界の首枷
読み方:むり は さんがい の くびかせ
意味
道理に反することを無理に押し通したり、身の丈を超えて無茶をしたりすれば、結局は自分が長く苦しむことになる、という戒め。「首枷」は罪人の首にはめる拘束具で、無理の報いから逃れられないことを強く表す。
由来
「三界」は仏教語で、欲界・色界・無色界という衆生が輪廻する三つの世界をいう。「首枷」は罪人の首を拘束する刑具である。無理な行いをすれば、三界にわたって首枷を掛けられるように苦しむ、という仏教的な因果応報のイメージから生まれたことわざとされる。成立した正確な年代・初出は不明。
備考
主に、道理に反する要求を押し通すことや、過度の無茶を戒める表現。現代ではやや古風で、日常会話では「無理は禁物」のほうが一般的。
例文
- 体調が悪いのに徹夜を続けるのはやめなさい。無理は三界の首枷だよ。
- 採算を無視して値下げを続ければ、いずれ会社の経営を苦しめる。無理は三界の首枷というべきだ。
- 権力を頼みに不当な要求を押し通しても、後で信用を失う。無理は三界の首枷である。
分類
類義語
- 無理は禁物
- 過ぎたるは及ばざるが如し
- 急がば回れ
対義語
- 道理に従う
- 分相応をわきまえる
- 理にかなう