烏に反哺の孝あり
読み方
からす に はんぽ の こう あり
意味
烏は親に育てられた恩を忘れず、成長すると年老いた親に餌を運んで養うという言い伝えから、子が親の恩に報い、孝行を尽くすことの大切さをいう。人として親を敬い、世話をする心をたとえたことわざ。
由来
中国の烏に関する伝承に由来する。「反哺」は、雛が親から餌をもらって育った後、成鳥になってから老いた親に餌を与え返すことをいう。明代の李時珍による薬物書『本草綱目』(1596年刊)には、慈烏(カラス)が親に反哺するとする記述があり、この故事が孝行のたとえとして日本にも伝わったとされる。
分類・由来
備考
「反哺」は「はんぽ」と読む。「カラスが実際に親へ給餌する」という説は民間伝承・観察に基づく比喩として扱われる。現在は日常会話よりも、文章や訓話で用いられやすい。
例文
- 両親が高齢になったので、烏に反哺の孝ありという気持ちで、できる限り世話をしたい。
- 子どもたちが母親を交代で支える姿を見て、烏に反哺の孝ありという言葉を思い出した。
- 育ててもらった恩を忘れず親孝行をするのは、まさに烏に反哺の孝ありだ。
類義語
- 親孝行
- 孝行
- 烏の反哺
- 羊に跪乳の恩あり
対義語
- 親不孝
- 恩を仇で返す
- 忘恩