炭屋の炭買い
読み方
すみや の すみかい意味
炭屋が炭を買うときには品質や相場をよく知っていて、ごまかされにくいことから、その道の専門家は自分の扱う物について目が利き、品定めや取引に抜け目がない、または非常に厳しいというたとえ。由来
炭が日常の燃料として広く使われ、炭屋が産地や問屋から炭を仕入れていた時代の商いの情景に由来する。炭屋は炭の質・乾き具合・火持ち・値段を熟知しているため、買う側に回っても目利きであることをたとえたもの。成立年や初出文献は不詳だが、町人商業が発達した江戸時代ごろの生活感覚から生まれた表現とされる。備考
やや古風で使用頻度は高くない。専門家が買い手・評価者になる場面に使う。「紺屋の白袴」とは意味が異なるので注意。例文
- 中古車販売の店長に車を売るなんて、炭屋の炭買いで、少しの修理跡も見抜かれてしまうよ。
- 老舗の魚屋が市場でマグロを選ぶ姿は、まさに炭屋の炭買いで、誰も値段をごまかせない。
- その編集者は紙質にも印刷にも詳しいから、見積もり交渉は炭屋の炭買いのように厳しかった。
- プロの料理人に包丁をすすめるのは炭屋の炭買いだから、半端な商品説明では通用しない。
- 彼女は宝石鑑定士なので、指輪を買うときは炭屋の炭買いで、店員よりも細かく品質を確認していた。
類義語
- 餅は餅屋
- 蛇の道は蛇
- 商売人の目利き
対義語
- 素人買い
- 安物買いの銭失い
- 生兵法は大怪我のもと