灯火消えんとして光を増す
読み方
とうか が きえん として ひかり を ます意味
灯火が消える直前に一瞬強く明るくなるように、人や物事が終わり・衰亡・死の間際になって、かえって一時的に勢いを増したり、最後の力を発揮したりすることのたとえ。由来
油皿・行灯・蝋燭などの灯火が、油や蝋を使い尽くして消える直前に炎が大きく揺らぎ、明るく見えるという生活上の観察に由来する。特定の典拠や成立年は不明だが、近世以前からの灯火文化を背景に広まった表現と考えられる。備考
人の死に際にも使うため、相手や場面によっては不吉・失礼に響く。客観的な論評や文学的表現として用いるのが無難。例文
- 倒産寸前の会社が急に派手な広告を出し始めたが、灯火消えんとして光を増すように見えてならない。
- 祖父は亡くなる前日、驚くほど元気に昔話をしてくれた。まさに灯火消えんとして光を増すだったのかもしれない。
- 人気が落ちていた歌手の最後の公演は大成功で、灯火消えんとして光を増すという言葉を思い出した。
- 政権末期に支持率が一時的に上がったが、専門家は灯火消えんとして光を増す現象だと冷静に見ていた。
- 廃部が決まったチームが最後の大会で優勝したのは、灯火消えんとして光を増すような見事な奮闘だった。
類義語
- 灯滅せんとして光を増す
- 蝋燭は消える前に明るくなる
- 死に際の一花
- 最後の輝き
- 断末魔の勢い
対義語
- 鳴かず飛ばず
- 息をひそめる