海の物とも山の物ともつかぬ
読み方:うみのものとも やまのものとも つかぬ
意味
正体・性質・価値や、将来どうなるかが、まだまったく判断できないこと。海でとれる物か山でとれる物かさえ区別できないほど不明である、というたとえから、特に新しく始めた事業・作品・人物などの見込みが不確かな場合にいう。
由来
海産物と山で採れる物という対照的な二つの分類の、どちらに属するかさえ分からないという比喩から生まれた日本語の慣用表現である。特定の著作を典拠とすることわざではなく、正確な成立年は不明だが、「海の物とも山の物ともつかない」の形で江戸時代頃から用いられてきたとされる。
備考
「海の物とも山の物ともつかない」ともいう。人・計画・事業・作品などの正体や将来性が不明な場合に使う。単に場所や産地が分からないという意味ではない。
別表記
- 海の物とも山の物ともつかない
- 海のものとも山のものともつかぬ
- 海の物とも山の物とも付かぬ
誤用・混同注意
- 海産物か山の幸かを文字どおり判別できない、という意味だけで用いるのは不適切。通常は、人・物事の正体、価値、将来性などが判断できないことをいう。
例文
- この新製品は発売されたばかりで、売れるのか失敗するのか、まだ海の物とも山の物ともつかぬ。
- 彼は入社したばかりのころは海の物とも山の物ともつかぬ新人だったが、今では部署の中心になっている。
- 企画書だけでは海の物とも山の物ともつかないので、まず試作品を作って反応を見よう。
分類
類義語
- 得体が知れない
- 正体不明
- 雲をつかむよう
- 何ともつかない
対義語
- 見通しが立つ
- 正体が明らかである
- 将来有望である