海の底にも都あり
読み方
うみ の そこ にも みやこ あり意味
どんなに不便で苦しい場所、あるいは思いがけない境遇であっても、そこにはそこなりのよさや楽しみ、暮らし方があるということ。つらい状況でも見方を変えれば心のよりどころを見いだせる、という慰めや励ましとして使われる。由来
『平家物語』巻十一「先帝身投」に見える、二位尼が安徳天皇に言った「浪の下にも都の候ぞ」に由来するとされる。壇ノ浦の戦いで平家が滅びる際の場面で、時代背景は1185年(寿永4年・元暦2年)ごろ。ことわざとしての定着時期は不明。備考
古典由来のやや硬い表現。日常会話では「住めば都」のほうが一般的。絶望的な場面を慰める響きもあるため、軽い冗談では使い方に注意。例文
- こんな山奥に転勤なんて嫌だと思っていたが、暮らしてみれば海の底にも都ありで、今ではすっかり気に入っている。
- 寮の部屋は狭いけれど、友人もできたし、海の底にも都ありというものだ。
- 海外赴任で最初は不安だったが、現地の人の温かさに触れて、海の底にも都ありだと感じた。
- 失敗して地方の小さな部署に移った彼は、海の底にも都ありと言って、新しい仕事にやりがいを見つけた。
- 都会を離れるのは寂しいが、自然に囲まれた生活にも楽しみはある。まさに海の底にも都ありだ。
類義語
- 住めば都
- 地獄も住み処
- 住めば都、去れば田舎
- 浪の下にも都の候ぞ
対義語
- 住めば都の逆(どこへ行っても不満)
- 所変われば品変わる