海に落ちても手を掻け
読み方:うみ に おちても て を かけ
意味
どれほど絶望的で危険な状況に陥っても、あきらめて何もしないのではなく、生き延びたり事態を切り開いたりするために、最後まで自分で努力し行動せよ、というたとえ。海に落ちた者が助かろうとして手で水をかく姿に基づく。
由来
江戸時代に成立・流布した尾張いろはかるたの「う」の札として知られることわざである。海に落ちた場合でも手で水をかいて泳ごうとする姿を、窮地でも努力をやめないことにたとえたもの。個別の初出資料や正確な成立年は不詳。
備考
現在の日常会話で単独に使われることは多くなく、教訓として引用されることが多い。「掻け」は水をかいて泳ぐ意の動詞「掻く」の命令形であり、「手を掛ける(世話をする)」とは別語である。
別表記
- 海に落ちても手をかけ
誤用・混同注意
- 「手を掛ける」と書き、『世話をする・手間をかける』意味に解するのは誤り。本来は水を「掻く」ことで、窮地でももがき努力するという意味。
例文
- 資金繰りが苦しくても、海に落ちても手を掻けという気持ちで、できる対策を一つずつ実行した。
- 試験に落ちて進路が見えなくなったが、海に落ちても手を掻けだ。あきらめずに次の受験先を探そう。
- 監督は逆転を許した選手たちに、「海に落ちても手を掻け。最後の笛まで戦え」と励ました。