河童の陸上がり
読み方
かっぱ の おかあがり意味
水中では自在に動ける河童も、陸に上がると力を発揮できないことから、得意な場所や専門分野を離れると、ふだんの能力を出せず役に立たなくなることのたとえ。環境が変わって勝手が分からない状態にもいう。由来
河童は日本の民間伝承に登場する水辺の妖怪で、水中で力を発揮する存在とされる。その河童が陸へ上がれば本領を失う、という発想から生まれたたとえ。具体的な初出年は不明だが、河童説話が広く流布した近世、特に江戸時代以降に定着した表現と考えられる。備考
「河童の川流れ」とは意味が違う。こちらは「得意な場を離れて力を出せない」こと。「陸」は「りく」ではなく「おか」と読む。例文
- 営業では誰よりも頼りになる彼も、慣れない経理の仕事では河童の陸上がりだった。
- 海外の工場に赴任したばかりのころは、言葉も制度も分からず、まるで河童の陸上がりだった。
- ベテラン投手でも、打席に立たされると河童の陸上がりのように見える。
- 紙の資料ならすぐ整理できる祖父も、スマホの操作となると河童の陸上がりだ。
- 専門外の議論に急に参加させられ、教授でさえ河童の陸上がりになってしまった。
類義語
- 畑違い
- 勝手が違う
- 借りてきた猫
- 陸に上がった河童
- 水を離れた魚
対義語
- 水を得た魚
- 得手に帆を揚げる
- 鬼に金棒