極楽も地獄も胸三寸
読み方:ごくらくも じごくも むねさんずん
意味
人が幸福に感じるか不幸に感じるかは、境遇そのものだけでなく、本人の心の持ち方や考え方によって大きく変わるということ。また、自らの思いや行いが、よい結果(極楽)にも悪い結果(地獄)にもつながるという意味でもいう。
由来
仏教でいう「極楽」と「地獄」に、日本語の慣用表現である「胸三寸」(心の内・考え一つ)を結び付けたことばである。正確な初出や成立年は未詳だが、遅くとも江戸時代にはことわざとして広まり、尾張いろはかるたの「こ」の札にも採用された。
備考
「三寸」は約9センチメートルだが、ここでは胸の中、すなわち心や考えを表す。仏教語を含むが、現代では心の持ち方を説く表現として広く使われる。
別表記
- 地獄も極楽も胸三寸
誤用・混同注意
- 苦しい状況や社会的な不平等が、すべて本人の心の持ち方だけで解決するという意味ではない。心の受け止め方の重要性を述べたことばである。
例文
- 同じ困難な仕事でも、学びの機会だと考えれば気持ちは変わる。極楽も地獄も胸三寸だ。
- 彼は失敗のあとも、「極楽も地獄も胸三寸」と言って前向きに次の挑戦へ進んだ。
- 環境を変えることも大切だが、まず受け止め方を整えよう。極楽も地獄も胸三寸というからね。
分類
類義語
- 極楽も地獄も心一つ
- 心頭滅却すれば火もまた涼し
- 住めば都