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梅雨は蚤蚊のふけ盛り

読み方:つゆ は のみか の ふけざかり

意味

梅雨の湿気が多い時期は、蚤や蚊が増え、最も盛んに活動する時期であるという意味。転じて、梅雨どきには虫害への注意や対策が必要だという生活上の知恵を表す。比喩ではなく、季節の特徴をそのまま述べたことわざである。

由来

尾張地方で伝承された尾張いろはかるたの「つ」の札の文句として知られる。いろはかるたが各地で作られ、普及した江戸時代(17~19世紀)に成立・定着したとみられるが、この句そのものの作者や初出年は未詳である。湿潤な梅雨には蚤や蚊が増えるという、当時の生活実感に基づく季節の言い回しである。

備考

尾張いろはかるたの「つ」の札。現代では衛生環境の変化で蚤は身近でなくなったが、湿気の多い時季に害虫が増えるという観察を伝える、ほぼ字義どおりの季節ことわざである。

別表記

  • 梅雨は蚤蚊の更け盛り

誤用・混同注意

  • 「ふけ盛り」を「夜が更けること」と解するのは誤り。ここでは蚤・蚊が最も多く活動する「最盛期」の意味である。
  • 「蚤蚊」を「のみか(~だけか)」と区切るのは誤りで、「蚤と蚊」を並べた語である。

例文

  • 梅雨入り後は虫が急に増えた。まさに「梅雨は蚤蚊のふけ盛り」なので、網戸を点検しておこう。
  • 祖母は湿気の多い六月になると、「梅雨は蚤蚊のふけ盛りだから、寝具をよく干しなさい」と言っていた。
  • 尾張いろはかるたでは、「つ」の札に「梅雨は蚤蚊のふけ盛り」とある。

分類

このことわざに使われている漢字