梅雨に降らぬと土用に降る
読み方:つゆに ふらぬと どように ふる
意味
梅雨の時期に雨があまり降らない年は、その後の夏の土用の頃になって雨が多く降る、という意味。長年の気象観察に基づく農事・天候の言い伝えであり、梅雨の少雨のあとには夏の大雨に備えるべきだという含みで用いられる。
由来
農作業や暮らしの中で伝えられてきた、日本の天候に関する経験則(農事ことわざ)である。梅雨に少雨だと、夏の土用(一般には立秋前のおよそ18日間)の頃に雨が多くなるという観察を表したもの。正確な成立年・初出文献は未詳だが、上方いろはかるたの「つ」の札としても知られる。
備考
「土用」は本来、各季節の変わり目の約18日間をいうが、このことわざでは主に夏の土用を指す。科学的に必ず成り立つ法則ではなく、地域差もある経験則である。
別表記
- つゆに降らぬと土用に降る
誤用・混同注意
- 「土用」を土用の丑の日だけのことだと解するのは不正確で、この句では主に立秋前の土用の期間を指す。
- 必ず梅雨の少雨の後に土用の大雨が起こるという、科学的に確定した予報として受け取るのは誤り。
例文
- 今年は梅雨にほとんど雨が降らなかったので、祖父は「梅雨に降らぬと土用に降る」と言って排水路を点検した。
- 梅雨明けまで晴天続きだったため、梅雨に降らぬと土用に降るかもしれないと考え、農家は大雨への備えを進めた。
- 梅雨に降らぬと土用に降るというのは昔からの言い伝えで、毎年必ず当たる気象予報というわけではない。
分類
対比・対照ことわざ
- 土用の雨は三日降る